はじめに
今回紹介する本は、メンタリストDaiGoさんの著書『超時間術』になります。
<著者のプロフィール>
メンタリストDaiGo(だいご)
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換。企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動。ビジネスや話術から恋愛や子育てまで、幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は累計210万部を突破。『一瞬でYESを引き出す心理戦略。』(ダイヤモンド社)、『自分を操る超集中力』(かんき出版)、『ポジティブ・チェンジ』(日本文芸社)などベストセラー多数。趣味は1 日10〜20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。
自分がこの本を手に取ったきっかけは、ネット徘徊などで時間を無駄にしてしまっている日が多く、改善したいと思い購入しました。
今、実際にこの本に書いてあった時間術を試しているのですが、少しずつ時間が伸びているような実感が沸いてきています。
この本の特徴は、従来の小手先のテクニックが書かれた本ではないところです。
時間不足を感じてしまう根本的な原因が書かれていて、その原因に対処する方法が書かれています。
論文などのデータに基づいて書かれているので、とても内容の濃い本になっていました。
どちらかというと、時間に関する専門書のようなイメージです。
しかし、読みにくいわけではありません。
スラスラと読み進めることができ、あっという間に読み終わってしまいました。
いつも忙しく、時間がないという方におすすめの一冊になります。
- 時間に関する勘違い
- 時間汚染を防ぐ
- コンフリクトを解消する
- 運動
※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。
時間に関する勘違い
この本では最初に、時間に関する勘違いが3つ紹介されています。
以下の3つです。
- 物理的な時間がない
- やるべきことが多すぎる
- 忙しい人は仕事ができる
これらの3つは全て、勘違いだそうです。
とても衝撃的なので、ショックを受ける方もいるかもしれませんが、説明していきます。
なぜ、物理的な時間がないというのが勘違いかというと、実際に現代人は昔の人に比べて、労働時間が短くなっているからです。
この本によると、現代人は週40時間もの時間を余らせているそうです。
では、その時間は何に消えているか説明します。
それは、まさにネット徘徊やネットショッピングです。
「いやそんなことない、やるべきことが多いのだ」という人も昔の人に比べれば自由な時間は増えていると思います。
やることが多いのは、自分がやることをたくさん詰め込んだことが原因です。
本当にやらなければならないことを取捨選択していきましょう。
やるべきことに優先順位をつけられる人は、忙しくは見えません。
要領よく物事をこなしていくそうです。
やるべきことに優先順位をつける重要性は橋下徹さんの著書『異端のススメ』にも書いてありました。
では、時間不足とはいったい何故起こるのでしょうか。
それは、焦りや不安やストレスなどで脳がパニックを起こし、時間がないような錯覚を起こしているからです。
なので、焦りや不安を解消することで時間に追われている感覚がなくなり、生産性が上がります。
そして、生産性が上がると実際に物理的な時間も増えていきます。
まさに、好循環です。
次に、この本に書いてあった時間感覚を正す方法を一部紹介します。
時間汚染を防ぐ
時間汚染とは、時間に追われている感覚に襲われることを指します。
これは、マルチタスクや色々な作業を細かく切り替えることによって生じます。
細かい作業やマルチタスクをこなすことで、脳がパニックを起こしてしまうのです。
脳がパニックを起こすために、焦りが生まれます。
そして、時間不足を錯覚してしまうのです。
脳がパニックを起こさないためには、あらかじめ作業を切り替える時間を決めておく「タスクシフト」という方法が有効です。
ちなみに、マルチタスクはよくないですが、運動と読書のように脳の違う機能を使うマルチタスクは大丈夫です。
この本では、会社にいるためにおこる職場の時間汚染についても解説されています。
もし、皆さんが本書で紹介されているやばい組織で働いているのであれば転職も考えた方が良いでしょう。
こちらも参考にしてみてください。
コンフリクトを解消する
コンフリクトとは、欲望がぶつかり合ってしまう状態を指します。
例えば、「貯金したいけど、欲しいものがある」「〇〇をやりたいけれど、時間がない」などです。
コンフリクト状態も、時間に追われているように感じてしまう原因になります。
なぜなら、焦りやストレスが生じるからです。
これらのコンフリクトは3つに分類できます。
- わかっているけどやらないコンフリクト
- 思い込みコンフリクト
- 無知コンフリクト
1番については、やるしかない仕組みを作ることによって解消しましょう。
2番については、他人の相談に乗っているつもりで考える「セルフ・ディスタンシング」という方法が有効です。
3番については、「ソクラテス式問答法」にて知的謙遜を高めましょう。
自分が、ある事柄のどこの部分までは知っているのかを意識することが重要です。
運動
この本ではSITという方法が紹介されています。
30秒本気で体を追い込んで、3分休憩するというサイクルを何回か繰り返す方法です。
注意点としては、週に2回を超えてやってはいけないという点です。
この本を読んで、時間術の本なのに運動について書かれていて驚きました。
色々なことが関係しているのかもしれません。
話が逸れますが、ワクチンのもウイルスと免疫のどちらも理解していないといけないのでした。
おわりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この本では、メンタリストDaiGoさんが考えた8週間プログラムというものが掲載されています。
とても取り掛かりやすいようにデザインされているのでおすすめです。
まずは、即効性のあるストレス対策から始めて、徐々に時間不足に陥ってしまう本丸の原因を叩いていきましょう。
そして、最後は時間を捨てて生活するのです。
炎上の件
最近、DaiGoさんがホームレスの方や生活保護受給者を傷つけるような発言をしました。
その動画は炎上し、DaiGoさんも謝罪動画を出すまでに至りました。
この件の解説としては幹也先生の動画が個人的には好きです。
自分も人を傷つけてしまったことがあります。
他人の気持ちを想像する大切さを改めて痛感しました。
今回の件に関して、自分はメンタリストDaiGoさんを責めて解決する問題ではないと思います。
問題の本質は、どうしたらみんなが自由な生き方ができるかを考えることだと思います。
人を責めるのではなく、ことを見ることの重要性は『ファクトフルネス』や『新型○ロナの真実』にも書いてありました。
自分も少しでも役立つような本があれば、どんどん紹介していきたいと思います。
【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】
当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。
書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。
また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。
しかし、万が一行き届かない点があり、記事の削除を望む所有者様がいましたら、お手数ですが、
・Twitter DM:
https://twitter.com/bookrecord_
・メール:
all.roads.lead.to.rome.shin@gmail.com
までご連絡いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いします。
コメント