はじめに
今日紹介するのは楠木建さんの著書『すべては「好き嫌い」から始まる』という本になります。
僕がこの本を購入したのは、以前紹介した『プロセスエコノミー』と同じく、岡田康太さんの影響です。
この動画を見て、気になったので購入しました。
読んでみると、今まで読んだ本と一味違い、とても興奮しました。
僕にとって「神がかった一冊だ」と思えるほどいい本でした。
続きが気になって仕方なかったので、移動中の電車はもちろん、歩いている時までも、kindleを片手に読んでいました。
この本は、大学のゼミ選びを迷っている方や就活をしている方におすすめです。
人生の人生の岐路に立った時に、間違いなく役に立つ一冊だと思います。
それでは、以下のポイントに分けて紹介していきたいと思います。
- 「好き嫌い族」と「良し悪し族」とは
- 仕事をどのように選ぶのか
- こだわりを持っている企業
※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。
「好き嫌い族」と「良し悪し族」とは
まず、「好き嫌い族」と「良し悪し族」が何であるかを解説します。
物事を自分の価値観に従って好き嫌いを決める人々。世の中を横に見る。みんな違うことを理解している。
多くの人の好き嫌いが一致し、普遍的になった「良し悪し」を重要視する人々。世の中を縦に見て、評価する。人に良い悪いの価値観を押し付ける傾向がある。
それぞれの特徴は以上の通りです。
「好き嫌い」と「良し悪し」は連続している概念です。
例えば、犯罪を冒してはいけないというのは多くの人の合意が取れている事柄です。
つまり、「良し悪し」になります。
逆に、ゴーヤが好きというのは多くの人の合意が取れていません。
つまり、「好き嫌い」になります。
世の中は、「好き嫌い」と「良し悪し」のせめぎ合いがで成り立っています。
著者である楠木さんは「好き嫌い族」に属しているそうです。
僕もどちらかを選べと言われたら「好き嫌い族」を選びます。
自分の「好き嫌い」に従って生きるということは、自由に生きると言えるでしょう。
それに対して、「良し悪し」に従って生きるということは、世間の「良し悪し」に縛られているので、奴隷状態にあるといえます。
『進撃の巨人』に出てくる主人公エレンだったら、おそらく「好き嫌い」を選ぶでしょう。
俺たちは皆、生まれた時から自由だ
この『すべては「好き嫌い」から始まる』の面白いところは、著者の好きなこと、嫌いなことが書かれているところです。
結局、「好き嫌い」の本なのです。
仕事をどのように選ぶのか
最近、「好きなことで生きていく」というフレーズをよく聞きます。
みんな、好きなことが仕事になったら幸せです。
しかし、好きなことを仕事にするためには、もちろんお客さんが必要です。
つまり、自分がしていることに対して、お金が発生しないといけません。
これがなかなか難しいことです。
僕も、読書にハマってブログを始めました。
収益はというと、先週初めて7円の広告収入が発生したぐらいです。
自分の好きなことを、お金に変えるというのは本当に難しいことだと思います。
本書には二つの考え方が出てきます。
「マーケット・イン」と「プロダクト・アウト」です。
簡単にいうと、需要が先か供給が先かということになります。
需要が先
供給が先
著者は「プロダクト・アウト」が好きだそうです。
なぜなら、「プロダクト・アウト」の方が効率が良いからです。
皆さんは、「何日までに、〇〇を終わらせないとな〜」とぼんやり考えた経験があると思います。
これは、外からの影響で無理やり自分が動かされている状態です。
これでは、長続きしません。
逆に、「もう〇〇時間経ったのか!」と感じたこともあるでしょう。
こちらは、没頭していた状態です。
没頭については、『将来の夢なんか、いま叶えろ。』にも書いてありました。
行動の原動力は自分の中にあるのです。
言い換えると「自由意志」に従って行動するになります。
自由意志に従って行動すると、メリットがあります。
それは、努力が娯楽に転化するということです。
努力を努力と感じないということは最強です。
なぜなら、良いサイクルになるからです。
好循環
好き→努力が娯楽に転化→没頭する→うまくなる→人の役に立つようになる→ますます好きになる
この良いサイクルによって、好きなことが仕事になったりするのです。
フリーランスであるか、サラリーマンであるかは関係ありません。
大事なことは、「自由意志」に従うことです。
あとは、川の流れにそって流れていけば良いでしょう。
僕の好きなスケーターに池けやきさんがいます。
けやきさんも同じようなことを動画で言っていました。
11:10ぐらいからの部分になります。
よかったら見てみてください。
自分にとって嫌いなことがあったとしても、そのことが好きな人がこの世の中にはいます。
そのようなことは、その人に任せた方が効率が良いです。
社会的分業については『スマホ人生戦略』にも書かれていました。
こだわりを持っている企業
最初に、競争戦略は「好き嫌い」の考え方が元になっていると紹介しました。
なぜなら、「好き嫌い」を突き詰めていくと、同じ業界にも複数の勝者が存在することになるからです。
例えば、ユニクロとZARAです。
同じアパレル業界ですが、コンセプトが違います。
みんなが「良し悪し」を基準にしていると、どの企業も似たり寄ったりになってしまい多様性がなくなるのです。
ユニクロについては、『服が、めんどい』でもたくさん出てきています。
コンセプトやこだわりがそれぞれの企業で違うと、同じ業界であってもうまくいくのです。
こだわりがしっかりしていると、長期的に見てもうまくいきます。
似たようなことは、『失敗することは考えない』や『異端のすすめ』にも書いてありました。
違いを出すという点で言うと「順番を変える」と言うのも有効です。
例えば、野球でも変化球を投げた後にストレートを投げると、球速が速く感じます。
順番、過程に違いを出す。
おわりに
今回は長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございます。
僕は将来やりたいことが決まっていなくて、モヤモヤしていましたが、スッキリしました。
今目の前にある好きなことを選んでいけば良いのです。
そこで壁にぶつかっても構いません。
あとは川の流れに沿って流れてみます。
皆さんにも、ぜひこの本を読んでみてほしいです。
僕は、めちゃんこ好きでした。
でも、これは僕にとっての話です。
価値観は人それぞれ!
【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】
当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。
書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。
また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。
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