【書評:27冊目】精神科医が見つけた3つの幸福(樺沢紫苑)

目次

はじめに

今回紹介する本は樺沢紫苑さんの著書『精神科医が見つけた3つの幸福』になります。

<著者のプロフィール>

樺沢 紫苑(かばさわ しおん)

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知見・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医者」として活動している。
月に20冊以上の読書を30年以上継続している読書家。そのユニークな読書術を紹介した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、15万部のベストセラーに。
その他、『いい緊張は能力を2倍にする』(文響社)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など、28冊の著書がある。
公式ブログ http://kabasawa3,.com/blog/

僕は今まで、たくさんの本を読んで、ブログで紹介してきました。

哲学的な話になってしまいますが、本を読んで思ったことがあります。

それは、「人は何のために生きているのか?」です。

幸せになるため」というのが僕なりの答えです。

では、どうすれば幸せになれるのでしょう。

また、幸せとは何でしょうか。

これらのことについて考えるためにこの本を購入しました。

この本は両@リベ大学長も紹介していました。

この本は、幸せになりたい方におすすめです。

それでは、以下のポイントに分けて紹介していきます。

  • 3つの幸せ
  • セロトニン的幸福を手に入れる方法
  • オキシトシン的幸福を手に入れる方法
  • ドーパミン的幸福を手に入れる方法
  • スケボーのすすめ

※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。

3つの幸せ

この本では、著者が精神医学や脳科学の視点から考えた幸福とは何かについて書かれています。

著者によると、幸福は大きく3種類にわけられるそうです。

  • セロトニン的幸福
  • オキシトシン的幸福
  • ドーパミン的幸福
セロトニン的幸福

これは、心と体の健康のことです。

朝起きて、日光を浴びると気持ちよくなります。

清々しい気持ちや平常心の状態をセロトニン的幸福と言います。

マインドフルネス、瞑想をしているときの状態も当てはまります。

この幸福は、当たり前のように感じますが、かけがえのない幸福です。

オキシトシン的幸福

これは、つながりによる安心感を感じることです。

「友達と喋っていて楽しい」や「一緒にいて楽しい」はこのオキシトシン的幸福に当てはまります。

ペットなどの癒しもここに含まれます。

オキシトシン的幸福が失われてしまうと、「孤独」を感じ、健康にも悪影響を及ぼします。

ドーパミン的幸福

これは、「成功」や「達成」によって得られる幸福です。

受験で合格したり、大会で優勝したときに感じることができるでしょう。

ドーパミンは自己成長の原動力にもなりますが、依存症の元凶でもありあます。

「もっともっと」の物質がドーパミンなのです。

うまく使いこなすかどうかで、幸福度を大きく左右します。

セロトニン的幸福を手に入れる方法

セロトニン的幸福は、3つの幸福の中でも1番土台になる部分です。

真っ先に手に入れるべき幸福が、このセロトニン的幸福なのです。

この本では、7つほどセロトニン的幸福を手に入れる方法が紹介されています。

その中から、僕が特に重要だと思ったところを3つ紹介させていただきます。

  • 睡眠・運動・朝散歩
  • 起床瞑想
  • 3行ポジティブ日記

睡眠・運動・朝散歩

セロトニン的幸福は、今ここにある幸福です。

つまり、気づくことさえできれば、誰でも感じることができるのです。

もちろん、毎日拷問を受けているという方や病気になってしまった方は感じることができません。

しかし、ほとんどの方は気づいていないだけで、すでに持っています。

セロトニン的幸福を感じるためには、この「気づく」能力は必要です。

それを鍛えるためにも、マインドフルネス朝散歩が有効です。

朝日を浴びて、リズム良く散歩をする。

そして、歩きながら自然を感じ取りましょう。

「今日のバイトだるいなあ」などと感じてしまったら、それは”今”に集中できていない証拠です。

関連書籍としては『スタンフォード式 最高の睡眠』、『脳を鍛えるには運動しかない』、『ブレインメンタル強化大全』があります。

今後紹介していきます。

起床瞑想

自分の健康状態を把握するためには、自己洞察力を高める必要があります。

瞑想なんてする時間がないという方がほとんどでしょう。

でも、大丈夫です。

起きた後と寝る前の1分なら、誰でも時間を取れるでしょう。

起きて布団の中でぐずぐずしている時間を有効に使うのです。

自分の体をスキャンするつもりで、みてみましょう。

自分の健康状態を把握して、「今日も1日頑張るぜ」という気持ちでスタートすることができます。

もし、体が疲れているのであれば、休憩も必要です。

休憩は悪いことではありません。

休憩することに罪悪感を感じてしまうなら「充電」と考えるようにしましょう。

僕の母親は、よくソファーでだらだらしています(もちろん僕も)。

母親に「時間大丈夫なの?」と聞くと、「充電してるの」とよく返ってきます。

まさに、この考え方が重要なのでしょう。

3行ポジティブ日記

今そこにある幸福に気づけるようになったら、それをアウトプットする必要があります。

その方法が「3行ポジティブ日記」です。

寝る直前に、1日にあった楽しかった出来事を3つほど書き出すのです。

そうすることで、楽しいことを思い浮かべて1日を終えることができます(ピークエンドの法則)。

また、寝る直前の15分は記憶のゴールデンタイムです。

「楽しかった」と思える1日を続ければ、楽しい一年にすることができ、楽しい人生にすることができます。

オキシトシン的幸福を手に入れる方法

オキシトシン的幸福はセロトニン的幸福と同じく、3つの幸福の中でも基礎になる幸福です。

「つながり」を感じることで、オキシトシン的幸福を味わうことができます。

本書では、7つほど紹介されていますが、また3つに絞って紹介します。

  • 人間関係を構築する
  • 感謝
  • 親切

人間関係を構築する

人間関係は勝手に育つものではないそうです。

自分から構築していかなければなりません。

そのため、労力が必要です。

自ら行動し、相手を築き、思いやることで構築されます

関連する書籍としては、『1%の努力』、『超人脈術』があります。

また、『ストレスフリー超大全』、『雑談の一流、二流、三流』という本も今後紹介していきます。

感謝

オキシトシン的幸福といえば「感謝」です。

感謝することで、オキシトシンという物質が分泌されて幸福を感じるようになります。

次の章で紹介しますが、ドーパミン的幸福はとても扱うのが難しい幸福です。

その際にも、この感謝が役に立ちます。

お金を得たときや、ご飯を食べるときに感謝をすることで、オキシトシン的幸福を味わうことができます。

オキシトシン的幸福は、幸福度が逓減しにくい幸福です。

そのため、幸せな気持ちを長続きさせることができます。

親切

オキシトシン的幸福を感じる上で、親切をすることも重要です。

タイミングを決めて、意図的に、積極的に親切をしていきましょう。

また、親切を数えることも有効です。

親切を数えることで、自尊感情が高まり、自己肯定感がアップします。

すると、幸福になるのです。

先ほど紹介した「3行ポジティブ日記」に加えて「感謝日記」と「親切日記」も取り組んでみるといいでしょう。

関連書籍として『親切は脳に効く』、『影響力の武器』、『嫌われる勇気』という本があります。

ドーパミン的幸福との付き合い方

ドーパミン的幸福はうまく使うと自己成長を促しますが、付き合い方を間違えると依存症を引き起こします

とても難しい幸福なのです。

なぜなら、ドーパミンは「もっともっと」という物質だからです。

今回2つに絞って紹介します。

  • お金やものに感謝する
  • 制限する

お金やものに感謝する

先ほども書いた通り、感謝することで、ドーパミン的幸福がオキシトシン的幸福と結び付きます。

すると、幸せが長続きするのです。

よく、Twitterのブログ界隈で「初収益達成しました。皆様ありがとうございます」とツイートしている方を見かけます。

まさに、ドーパミンとオキシトシンを結びつけているのです。

制限する

僕は、大学生になってこれでもかというほどゲームをしてきました。

その結果、ゲームを面白いと感じなくなってしまいました。

これは、カフェインを取ると慣れてしまうのと似たようなことだと思います。

この状態を防ぐには、制限をすることが必要です。

依存症になる前に、取り組む必要があります。

参考までに、僕のスマホのスクリーンタイムを載せておきます。

画像1
僕のスマホのスクリーンタイム

皆さんは、こうなる前に自分で制限をかけてスマホ依存症を防いでください。

『スマホ脳』もおすすめです。

また、ドーパミンとの危険性については、『FIRE 最強の早期リタイア術』にもありました。

スケボーのすすめ

この章は完全に僕の趣味なので、読み飛ばしてもらっても構いません。

この本は、科学的根拠がしっかりと記述されている本でした。

そこで、この本を読んで僕がスケボーにハマった理由を科学的に分析してみることにしました。

こちらの記事と共通している部分も多くあります。

  • お金の使い方に関して
  • 運動になる
  • 交流できる
  • 達成感

お金の使い方に関して

スケボーを購入するということは、本書にあった「マインドフルネス物欲」を利用しているということができます。

つまり、使っていて楽しいと思えるのです。

また、スケボーに投資することは経験に投資するともいえるでしょう。

幸福が逓減しづらいので、長続きします。

運動になる

スケボーは運動になるので、セロトニン的幸福やドーパミン的幸福を味わうことができます。

ただし、怪我のリスクがあるのでご注意を。

交流できる

スケートパークに行けば、たくさんの人と交流できます。

新たな人間関係も生まれるかもしれません。

まさに、オキシトシン的幸福です。

SHIMONさんが言っていた通り、スケボーはコミュニケーションツールです。

達成感

新しいトリックができるようになるとドーパミン的幸福を味わうことができます。

小さな積み重ねで自己成長ができるのです。

おわりに

最後まで、読んでくださりありがとうございます。

僕はこの本を読んで、これだけは絶対に大切だと言える事があります。

それは、感謝を忘れないことは重要だという事です。

日々、感謝を忘れずに生きていきましょう。

あの有名な麻生さんも以下のように言っています。

麻生太郎

朝、希望をもって目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝と共に眠る

また、僕はこの本を読んで、プロ野球選手で巨人に在籍していたスモーク選手を思い出しました。

スモーク選手はシーズン中に、家族と会えないことを理由にアメリカに帰国したのです。

日本では、仕事第一かもしれません。

しかし、アメリカの人は仕事よりも家族との時間の方を大事にしているようです。

その文化の違いを感じました。

この本を読んで、ぜひ自分にとっての幸福とは何かを考えるきっかけにしていただければ幸いです。

感謝と親切の溢れる社会、住みやすい日本にしていきましょう。

最後にこの動画もおすすめです。

結婚は良い? 悪い?【精神科医・樺沢紫苑】

【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】

当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。

書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。

また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。

しかし、万が一行き届かない点があり、記事の削除を望む所有者様がいましたら、お手数ですが、

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までご連絡いただけますと幸いです。

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