【書評:24冊目】1%の努力(ひろゆき)

目次

はじめに

今回紹介する本は、「なんだろう。やめてもらっていいですか。」でお馴染みのひろゆきさんの著書『1%の努力』になります。

<著者のプロフィール>

ひろゆき

本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。
主な著書に、『無敵の思考』『働き方 完全無双』(大和書房)、『論破力』(朝日新書)などがある。


<編集者>

種岡 健

「1%の努力」と聞いて、「え?努力しなくていいの?」と思った方もいるでしょう。

この本には、最小の努力で結果を出していく生き方が紹介されています。

また、意外にも前回紹介した『やりきる力』という本と共通している部分もたくさんありました。

この本は、人生を楽にしてくれる一冊になっています。

人生が苦しいという方ネガティブ思考から抜け出せない方などにおすすめです。

以下のポイントに分けて紹介していきたいと思います。

  • 前提条件
  • 優先順位
  • 仕事と趣味について
  • 1%の努力

※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。

前提条件

人は誰でも、生きているとさまざまなことを比較してしまうものです。

そして、比較対象にされてしまうこともたくさんあるでしょう。

自分は、大学受験時代に、よく同じクラスだった人に模試の結果を聞かれていました。

正直、言いたくはなかったです。

先生はよく「受験は他人との勝負ではない。自分自身との勝負だ。」と言います。

最初は綺麗事だなと思っていました。

しかし、今となってみれば、他人と比較することでいいことはあまりないなと思います。

比較対象がない方が幸せになれるのです。

これは、僕がスケボーにハマった理由の1つでもあります。

スケボーは自分のスタイルを追求するスポーツ・文化なのです。

「自分は自分。他人は他人。」という考え方はとても良いと思います。

この考え方をするためにも「自分の生き方の指針」みたいなものを持っておくことが必要だと本書には書いてあります。

そうすることで、他人との違いを感じた時に「前提条件」が違うんだなと考えることができるのです。

また、著者は「片手は常に開けておけ」と言います。

なぜなら、チャンスは一瞬で目の前を通り過ぎてしまうからです。

チャンスを掴む努力ではなく、チャンスを掴める状態にしておく努力が必要です。

優先順位

僕はこの本を読んで素敵だなと思う話がありました。

それは「壺」の話です。

まず、ツボに大きな岩をいっぱいになるまで入れます。
そして、先生が生徒に向かって「これは満杯か?」と聞くのです。
そしてさらに、ツボに砂利をいっぱいに入れます。
そして、先生が生徒に向かって「これは満杯か?」と聞きます。
今度は、ツボに砂をいっぱいに入れます。
そして、先生が生徒に向かって「これは満杯か?」と聞きます。
最後に、ツボに水をいっぱいに入れます。
そして、先生が生徒に向かって「これは満杯か?」と聞きます。

この話から得られる教訓は何でしょうか。

それは、自分にとって優先度の高いものを先に入れないと全て入らないということです。

人はみんな与えられた時間は同じです。

ならば、人生を自分の好きなことだったり、目的のために使う方が充実するのです。

しかし、ここで問題が生じます。

何を優先して何を後回しにすべきなのでしょうか。

著者は主に2つの基準を紹介しています。

  • 修復可能なものは後回しにする
  • 新しい経験を優先する

やっておくべきことに惑わされてはいけません。

明日できることは今日やるな」なのです。

本書でこの言葉を見た時、僕は驚きました。

こんな言葉ははじめてみたからです。

でも、思い返してみると受験期にお世話になった関正生先生も似たようなことをおっしゃっていたように思います。

「やった方がいい」より「やらなきゃいけない」を優先しろとよく言っていました。

関先生の『大学入試 世界一わかりやすい英語の勉強法』という本も非常におすすめです。

また、何が無駄なことかは経験してみないことにはわかりません。

そのため、前提条件の章でも合ったように「片手は常に開けておき」、新しい経験をしていくようにしましょう。

仕事と趣味について

僕は以前、『すべては「好き嫌い」から始まる』という本を紹介しました。

そこでは「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という考え方が出てきます。

マーケットイン

需要が先

プロダクトアウト

供給が先

今回紹介する本の著者であるひろゆきさんは「趣味は好きなことを突き詰めれば良いが、仕事は社会のニーズが大事」と言っていました。

これは、本書で紹介されている1%の努力につながるのだなと思います。

プロダクトアウトで仕事をすることは、マーケットインで仕事をするよりもキツくなってしまうのでしょう。

「1%の努力」で生きていくのであれば、マーケットインで仕事を選ぶ方が幸せになれるのです

僕は、結局自分に合った方を選べば良いのだなと思いました。

結局、「好き嫌い」なのです。

しかし同時に、好きなことを仕事にしている人は、たまたま取り組んでいることにニーズがあったのではないかとも思います。

ここで、少しだけオリンピック・スケートボード男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手の話をさせていただきます。

堀米選手は、高校卒業と同時にスケートボード文化が深く根付いているアメリカのLAに飛び立ちました。

LAの方がスケボーを評価してくれる可能性が高いのです。

言い換えれば、 LAにはスケートボードのニーズがあるといえます。

そして、プロスケーターとなって東京に帰ってきました。

今回のオリンピックで金メダルを獲得し、日本中にスケートボードブームを引き起こしたのです。

まさに、日本にスケートボードのニーズを作りだしたと言えるでしょう。

本書を読んで僕が言いたかったことは、仕事選びで「社会のニーズに合わせる」か「好きなことを選ぶ」のかは自分にあった方を選べば良いということです。

また、著者は「サブスキルを持っておく必要性」も主張しています。

例えば、ひろゆきさんの場合は以下のようになります。

メインスキル

問題解決

サブスキル

プログラマー

僕は最近、スケボーのYouTubeを見るのですが、この考え方はYouTuberであるSHIMONさんにも当てはまるなと思いました。

スケボーを知らない国。スリランカで滑る!【SkateAid プロジェクト】

シモンさんの場合は、どちらがメインスキルでどちらがサブスキルかは分かりませんが、マクロの視点とミクロの視点で分けると以下のようになります。

マクロの視点

スケボーと社会の問題を提起し解決する

ミクロの視点

プロスケーター

シモンさんの『僕に居場所をくれたスケートボードが、これからの世界のためにできること』という本もおすすめです。

つまり、仕事をしていく上でカテゴリーにこだわる必要はないのです。

これは『異端のすすめ』や『腹黒のジレンマ』、『言い訳』にもありました。

1%の努力

少し前に、Twitterで「ガチャ」という言葉が話題になりました。

人生は親に大きく左右されるということです。

しかし、考えてみると親だけではありません。住んでいる場所や、出会う人などによっても人生は大きく変わります。

色々な要因が絡み合って、結果になるのです。

本書にある通り、一歩引いて自分を客観的に見てみることが重要です。

そして、1%の努力で変えられる部分はどこにあるのかを考えるのです。

僕は小学生の頃から野球をやっていました。

当時、体が大きくなかったので、その部分を言い訳にしていた自分がいました。

しかし今考えると、変えられる部分を考え、自分だけの価値を見出すことを考えた方が良かったのだと思います。

野球に限らず、スポーツをやっている少年に20歳の若造からのアドバイスがあります。

周りをよく観察し、自分の価値がどこにあるのかを考えた方が良いということです

「1%の努力」な生き方をするためには2つのことが必要です。

  • だらだら過ごすことに罪悪感がないこと
  • 好きなことに没頭できること

2つ目は以前紹介した『やりきる力』とも共通しています。

ぜひ、本書を手に取って自分の生き方の参考にしてみてください。

ちなみに、2022年10月に橋下徹さんがこの本に言及していました。

橋下徹さんのポスト

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

ひろゆきさんは「働きアリ」ではなく、「1%の努力」の生き方をする「働かないアリ」であれとすすめています。

自分に合った方を選んでいけば、人生を楽しむことができるでしょう。

本書は、全ての人に一回は読んでほしい本でした。

確実に、世界観が広がります。

最後にイチローさんの名言で締めます。

いくら努力しても、好きでやっている人には勝てない

イチロー

【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】

当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。

書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。

また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。

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