はじめに
今回は、堀元見さんの著書『教養悪口本』を紹介します。
<著者のプロフィール>
堀元見
(たぶん)世界で唯一のインテリ悪口専業作家。慶應義塾大学卒業後、就職せず「インターネットでふざける」職業にする。初年度の年収はマイナス70万円。2019年に開始した「インテリ悪口で人をバカにする有料マガジン」がウケてそれだけで生活できるようになったため、インテリ悪口作家を名乗り始めた。飲み会で職業を聞かれると「悪口を書いています」と答えて相手を困惑させている。他の代表作に、YouTubeチャンネル「ゆる言語ラジオ」などがある。
このサイトは誰にも読まれていないですし、更新するのがめんどくさくなってきました。
まじで文章を書くのがめんどくさいのですが、アウトプットしていきます。
今回紹介するのは、「ゆる言語ラジオ」や「ゆるコンピューター科学ラジオ」でお馴染みの堀元見さんの著書です。
嫌な上司がいる方や人間関係に悩んでいる方におすすめです。
- インテリ悪口とは
- 特に印象に残った悪口
- 堀元さんの特徴
- 感想
※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。
教養(インテリ)悪口とは
昨今、インターネットには、さまざまな悪口が飛び交っています。
リアルの人間関係においても同じです。
堀元さんが理系学生の頃、クラスに、空気が読めずコミュニケーションをうまく取れない人がいたそうです。
普通なら「あいつうざくね」みたいな悪口が使われるでしょう。
ただその時、ある一人が「ただし人間関係の摩擦は無視できるものとする、と思っているのかもな」と言ったそうです。
「ただし〇〇の摩擦は無視できるものとする」
これは、理系学生がよく問題で目にするフレーズです。
それを上手く活用した、ユーモアのある悪口を言ったのです。
このように、ユーモアに溢れ楽しむことのできる悪口を「教養(インテリ)悪口」と言います。
堀元さんは、それ以来、「インテリ悪口」を書き溜めてきたそうです。
特に印象に残った悪口
完璧主義社、あら探しをする人に対して言う悪口
論理療法で論駁された方がいい
「論理療法」は、カウンセリングの世界で使われる治療方法だそうです。
心を軽くするため、不条理な考え方を改めさせる時に使います。
不条理な考え方はを持っていると、楽に生きることができません。
よって、論理療法を用いて不条理な考え方を改めさせるのです。
不条理な考え方を「イラショナル・ビリーフ」と言い、以下のようなものがあります。
- 全ての人に好かれないといけない
- 仕事は少しでもミスがあってはならない
- 常に完璧な仕事をしなければならない
よって、完璧主義者や粗探しをする人に「論理療法で論駁された方がいい」と言うのです。
自分の非を認めない人に対して言う悪口
「重さがマイナス」とか言い出しそう
科学が発展し、今では「燃える」という現象が解明されています。
しかし、昔は「フロギストン説」が信じられていた時代もあったそうです。
簡単に説明すると、このようになります。
物質 = フロギストン + 灰
よって、物質を燃やすと、フロギストンが放出されて灰だけが残り、質量は軽くなるというわけです。
ただ、問題が起こります。
金属の燃焼です。
金属は燃やすと重くなります。
これを説明するために、当時のフロギストン説信仰者は、
「金属のフロギストンはマイナスの重さを持ている」
と説明したそうです。
なんと苦しい説明でしょう。
よって、自分の非を認めない人に「重さがマイナスとか言い出しそう」と言うことができます。。
クソリプを送ってくる人に対して言う悪口
「かすれた文字モード」の実装が待たれますね
人間は、パッと解答できるような簡単な問題を間違えやすい性質を持っているそうです。
そして、そのような誤答を防ぐには、問題を読みにくくすることが効果的だといいます。
なぜかというと、じっくり考えるようになるからです。
よって、ホリエモンが肉のインスタをあげているのをみて「野菜食え」と言う人に対しては、
「『かすれた文字モード』の実装が待たれますね」
と言えばいいのです。
堀元さんの特徴
堀元さんの特徴を言語化してみました。
- 真逆の主張をぶつけて、面白がる
- 現実主義
- 言語化が上手い
- 知的かつマニアックな引き出しが多い
- 世間の皮肉を笑いに変えてくれる
- 面白エピソードをたくさん持っている
- 堀元さんもファンもお互いがお互いに媚びない(堀元さんは、ファンが自分に対しても例外なく皮肉を使ってくることを理解している)
- コンテンツ至上主義
- 一つ一つのコンテンツにしっかりオチをつける
- ふざけすぎて大喜利になることがある
- くだらないと思われることへの労力を惜しまないように努めている
- 多数派より少数派の方がクールと思っている
- 古典的な書籍に出てくるような言葉や言い回しをよく使う
本書で使われていた、古典的な言葉や言い回しをまとめました。
跋扈している … はびこっている
杓子定規な … 融通の効かない
溜飲を下げる … 不平不満や恨みなどを解消して、気を晴らすこと
青天の霹靂 … 突然受けた衝撃
眉唾 … 怪しいこと
怨嗟 … 恨み嘆くこと
草葉の陰 … あの世
猫も杓子も … 誰も彼も
枝葉末節 … 本質から外れたこまごまとした重要ではない事柄
僕も使える場面が来たら、積極的に使っていきたいです。
感想
おそらく、この本に書かれている悪口を、実際に使っても大きな問題にはならないでしょう。
実際、僕はバイトで嫌な上司に怒られた時、「重さがマイナスとか言い出しそうですね」と言ってみました。
チキりすぎて、めっちゃ小さい声になってしまいましたが、何事もなく終わりました。
さらに、僕の抱えていたモヤモヤも無くなりました。
お互い、ハッピーエンドです。
小さい声で「ふざけんなよ」とか言うと、意外と聞き取られてしまうものです。
皆さんも、この本の悪口を使ったり、自分でユーモアのある悪口を考えて積極的に使っていきましょう。
ちょっと一手間加えて、つまらないものを楽しくする。
この、心意気は意外と大事なのかもしれません。
ユーモアが大切なんだ。ユーモアのわからない人間が戦争を始めるんだ
by 忌野清志郎 『瀕死の双六問屋』
※本書で紹介されていたものです。
おわりに
この本を読んでいると、堀元さんの笑っている姿が何度も頭にちらつきました。
自分で書きたいことを書いて、一人で笑っている。
そんな本でした。
めっちゃ良かったです。
【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】
当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。
書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。
また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。
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