はじめに
今回紹介するのは、ホリエモンこと堀江貴文さんの著書『将来の夢なんか、いま叶えろ。』になります。
<著者のプロフィール>
堀江 貴文(ほりえ たかふみ)
1972年福岡生まれ。実業家。
現在はロケットエンジン開発やアプリのプロデュース、予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、さまざまな分野で活動する。また、会員制オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開中。2018年10月、「座学を目的とせず、行動を目的とする」をコンセプトにした通信制高校のサポート校・ゼロ高等学院を設立。現在100名以上の生徒が全国各地で学び、行動している。『多動力』『時間革命』『120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた』など著書多数。
この本の題名からして、夢を叶える方法が書かれている本だと思って自分は購入しました。
しかし、この本の内容は違いました。
簡単にまとめると堀江さんの教育論が書かれている本です。
「あー知ってるよ。ホリエモンの作ったゼロ校という学校の宣伝本だろ。」と思っている方もいるでしょう。
この本は単なる宣伝本ではありません。
著者が考える教育のあり方が書かれている本です。
ただの宣伝本だと思っている方にこそ、ぜひ読んでほしい一冊になっています。
ホリエモンの考える教育論に興味があるという方はぜひ手に取ってみてください。
- 教育において重要なこと
- 「没頭」のための環境整備
- 「行動」こそ、夢への最短ルート
※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。
教育において重要なこと
この本の結論としては「没頭力」と「行動力」が大切であるということになります。
自分がこの本を読んで、ゼロ校に関して驚いたことがあります。
それは、ゼロ校には時間割が存在しないということです。
時間割がないということは、自分で学びたいことを見つけて自分で学んでいかなければなりません。
これはとても大変なことです。
「やりたいことを仕事に!」だったり「好きなことで生きていく」というキャッチフレーズが流行りました。
しかし、そうは言われてもやりたいことがないんだよという方も多いことでしょう。
どうすればやりたいことが見つかるのでしょうか。
それは、行動量を増やして視野を広げ、気になることにとことん没頭することが必要になります。
「没頭」のための環境整備
著者は「誰にでも好きなことに没頭する権利はある」と主張しています。
親や教師が子供にしてあげるべきことは、子供の自主性を尊重し、やりたいことを好きなだけやらせてあげることです。
学校では、没頭することを抑制されているにもかかわらず、やりたいことを見つけなさいという矛盾したことを言われます。
私たちはなぜ、色々なことに没頭することができなくなってしまったのでしょうか。
それは、親や教師に「ゲームばかりせずに勉強をしなさい」だったり、「三角食べをしない」というようなことを言われてきたからです。
つまり、「バランス型」の教育で平均的な人間に育てられているからなのです。
しかし、本来「没頭する力」というのは人間に標準装備されているものです。
僕が最近ハマったスケボーに関して言えば、東京オリンピックで金メダルをとった堀米雄斗選手がとても参考になります。
堀米選手はスケボーに没頭し、金メダルを獲得するに至ったのです。
以前紹介したひろゆきさんの著書『無敵の独学術』にも、「人間は好きなことをやりたいだけやり続けるようにできている」と書いてありました。
2020年4月に香川県で出されたゲーム規制条例のように、好きなこと・夢中になっていることを「依存症」として禁止することはおかしいのです。
ただし、夢中になることと暇つぶしは違うことだということには注意しましょう。
「行動」こそ、夢への最短ルート
ゼロ校のコンセプトは「座学を目的とせず、行動を目的とする」だそうです。
行動することが夢への最短ルートである例としてこの本ではロケット開発について書かれていました。
前回紹介したぶんけいさんの著書『腹黒のジレンマ』にも同じようなことが書かれていたので、ここではぶんけいさんの例を紹介します。
ぶんけいさんは映画監督になりたかったそうです。
映画監督になるためには映画の制作会社に入って20年後に独立するという方法が考えられます。
しかし、それでは夢が叶うのはかなり歳をとってからになってしまいます。
そこでぶんけいさんは会社を作り、映画を自ら制作することで夢を叶えました。
つまり、夢を叶えるための最短ルートは座学で学ぶより、自分で行動することなのです。
また、フランスの哲学者であるアランは『幸福論』のなかで「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」と説いたそうです。
とてもいい言葉だなと思いました。
今後、『幸福論』も紹介できたらなと思います。
やりたいことが見つかってから行動するのではなく、行動するからやりたいことが見つかるのです。
没頭するものがないのは行動量が足りていないのです。
そして、行動することで多くの学びを得ることができます。
小さな成功体験を積み重ねることで自信にもつながります。
成功体験については橋下徹さんの著書『異端のすすめ』にも書かれていたので、今後紹介したいと思います。
おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
日本では教育改革が実施されていますが、著者は「全体的にずれている」と言います。
なぜなら、英語を学ぶにしても英語を使って何をしたいかが重要だからです。
そのためにも、没頭する経験が大切になります。
皆さんも、行動することで視野を広げ、とことん物事に没頭していきましょう。
著者によると「働くというのは面白くて、知らなかった人たちと出会って、誰かに価値を届けて喜ばれて、笑いながら生きることができる」のだそうです。
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