はじめに
今回は堀江貴文さんと井川意高さんの著書『東大から刑務所へ』を紹介します。
<著者のプロフィール>
堀江 貴文(ほりえ たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュース、予防医療普及協会の活動など幅広い活動をみせる。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」の読者は一万数千人の規模に。2014年8月に会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」(http://salon.horiemon.com)をスタートした。近著に『すべての教育は「洗脳」である』「むだ死にしない技術」』など。
Twitterアカウント:@takapon_jp
その他、詳細は HORIEMON.COMへ。
井川 意高(いかわ もとたか)
1964年、京都府生まれ。87年、大王製紙入社。2007年、大王製紙取締役社長になる。同会長を務めていた10年から11年にかけ、カジノでの使用目的で子会社から総額106億8000万円もの資金を借り入れた事実が発覚。会長職を辞任した後の11年11月、会社法違反(特別背任)の容疑で東京地検特捜部に逮捕される。13年6月、最高裁にて上告が棄却され、懲役4年の実刑判決が確定した。3年2ヵ月服役し、16年12月14日に仮出所した。
僕は、タイトルに惹かれてこの本を購入しました。
東大という日本のトップエリートから刑務所という壮絶な環境まで、どちらも経験している人は多くありません。
また、僕たち一般人は東大に簡単に行けるわけではありませんし、刑務所に行く機会も滅多にあまりありません。
そこで、二方の話を聞いてみたいなと考えこの本を読みました。
この本は、暇な方におすすめです。
それでは、以下のポイントに分けて紹介していきます。
- アカ落ち歴
- 刑務所 V.S. 拘置所
- 刑務所の中で最悪だったこと
- 人生何が起こるかわからない
- 人間万事塞翁が馬
※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。
アカ落ち歴
井川意高さん
2013年6月26日 実刑判決確定
2013年10月3日 下獄
2013年10月末 東京拘置所から喜連川社会復帰促進センター(刑務所)に移送
↑
3年2ヶ月の刑務所暮らし
↓
2016年12月14日 仮釈放 / 衆議院でIR推進法案が可決
堀江貴文さん
2011年6月20日 長野刑務所に収監
↑
1年9ヶ月の刑務所暮らし
↓
2013年3月27日 仮釈放
刑務所 V.S. 拘置所
特徴
刑務所と拘置所の違いは何でしょうか。
刑務所は懲役・禁錮の実刑判決を受けたものが入る施設です。
特徴①:規則が厳しい
特徴②:仕事が割ふられる
特徴③:他人と話す機会がある
それに対し拘置所は、実刑判決を受ける前のものが入る施設です。
特徴①:規則が緩い
特徴②:暇
特徴③:孤独
結局どっちがいいの?
井川さんは、一人で過ごす時間を苦痛に感じなかったため、拘置所の方が心地よかったそうです。
無理に他人と会話するよりは、本を読んでいたかったといいます。
それに対し、堀江さんは刑務所の方が良かったそうです。
拘置所にいる間は検察と争っている最中であり、先行きがわからないというのも理由の一つでしょう。
ちなみに、拘置所で過ごした期間は、実刑判決で決まった刑期から差し引かれるそうです。
よって、拘置所の方が心地いい人はできるだけ拘置所の期間を長引かせた方が良いとう考え方もありえます。
刑務所の中で
理不尽な環境
刑務所の中では以下のような不満があったそうです。
- くだらない愚痴を言えない
- シャバで付き合う必要のない人とも付き合わないといけない
- 理不尽なことが多い
- 刑務官に逆らえない
- ご飯がうまいかどうかは運
これだけは覚えておけ
もし、知り合いに刑務所に入る人がいる場合絶対に覚えておいて欲しいことがあるそうです。
それは、手紙をたくさん送ってあげることです。
手紙と聞くと、万年筆を出して丁寧に書かないといけないと思い、気が引けます。
しかし、パソコンで書いて印刷したものでもいいから送ってくれた方が嬉しいそうです。
また、井川さんは「堀江さんが差し入れてくれた座布団がとても良かった」と言っていました。
堀江さんは「石井館長が差し入れてくれた生花が心の安らぎになった」と言っていました。
刑務所経験者に何がいいかを相談し、差し入れをしてあげることも良いかもしれません。
人生何が起こるかわからない
育ちが正反対の二人
井川意高さんは大王製紙創業家の家系に生まれました。
そして、筑波大学附属駒場中学・高等学校に進学します。
その後、東大に入るのです。
エリートな道を歩んできたように見えますが、親からのスパルタ教育に耐えてきたそうです。
そして、30代の若さで大王製紙の取締役社長に就任します。
一方、堀江貴文さんの幼少期は、井川さんほどのエリート街道を歩んではなかったそうです。
中学生になったときに初めてパソコンを買ってもらいましたが、すぐに物足りなくなってしまいます。
そこで、中2の頃にもっと性能の良いパソコンを親から借金して購入します。
そして、新聞配達のバイトをして借金を返済していたそうです。
刑務所に行き着く
対照的な育ちをしていた二人は日本でトップレベルの大学、東大に入ります。
そして、どんな運命なのでしょう。
井川さんはバカラにハマり、子会社から多額のお金を借り入れ、特別背任罪で捕まります。
堀江さんはインターネット黎明期に活躍するも、証券取引法違反で捕まります。
2人は東大から刑務所へ堕ちたのです。
人間万事塞翁が馬
みなさんは「人間万事塞翁が馬」という言葉を知っているでしょうか。
一見、不運に思たことが幸運につながったり、その逆だったりすることを表しています。
たしかに、堀江さんと井川さんは刑務所へ入れられ、不幸な思いをしました。
しかし、それが必ずしも悪いことだったと言えるでしょうか。
今や堀江さんはロケット事業に取り組み、NHKのニュースに取り上げられました。
井川さんも今や「バカラ=井川意高」というイメージを獲得し、有名人です。
そして、二人は対談し、この本が生まれたのです。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
堀江さんの言葉が特に印象に残ったので最後に引用させてください。
東大から刑務所へ堕ちた僕の人生は、不運ではあったと思う。だが、僕の人生が不幸だと決まったわけではない。たとえ一度躓いて転んだとしても、人間は必ず再び立ち上がれる。これからの人生を通じて、僕はそのことを身を持って証明していく。井川意高氏もまた、きっとまったく同じ気持ちだと僕は思うのだ。
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