【書評:34冊目】アウトプット大全(樺沢紫苑)

目次

はじめに

今回紹介する本は、樺沢紫苑さんの『アウトプット大全』になります。

<著者のプロフィール>

樺沢 紫苑(かばさわ しおん)

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知見・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医者」として活動している。
月に20冊以上の読書を30年以上継続している読書家。そのユニークな読書術を紹介した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、15万部のベストセラーに。
その他、『いい緊張は能力を2倍にする』(文響社)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など、28冊の著書がある。

この本の著者である樺沢紫苑さんは、以前紹介した『精神科医が見つけた3つの幸福』という本の著者でもあります。

「精神科の先生がなぜアウトプットの本を書くの?」と思った方もいるでしょう。

なんと、著者である樺沢さんはアウトプットのプロフェッショナルでもあるのです。

以下のようなアウトプット実績があります。

  • メルマガ、毎日更新 13年
  • Facebook、毎日更新 8年
  • YouTube、毎日更新 5年
  • 毎日3時間以上の執筆 11年
  • 年2~3冊の出版 10年連続
  • 新作セミナー 毎月2回以上 9年連続

この本を読むことで、アウトプットのプロである著者のアウトプット術を学べます。

また、科学的根拠に基づいたアウトプットのメリットも知ることができます。

アウトプットは人生を変える力を持っています。

この本は、インプットをアウトプットにつなげたい方上手な文章を書きたい方コミュニケーションに悩んでいる方などにおすすめです。

それでは、以下の内容に分けて紹介していきます。

  • アウトプットの基本法則
  • 情報発信することのメリット
  • 文章を書くコツ
  • コミュニケーションにも役立つ?

※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。

アウトプットの基本法則

アウトプットに関して、知っておくべき知識は主に4つあります。

  1. 2週間で3回使った情報は、記憶される
  2. 成長の螺旋階段の法則
  3. アウトプットとインプットの理想的な比率は7:3
  4. フィードバックの重要性

まず、①についてです。

なぜ、2週間で3回使った情報は覚えられるのかというと、脳は何回も使う情報を重要な情報として記憶する機能を持っているからです。

ある情報を覚えようとした時、まず最初に脳の「海馬」という部分で情報が保管されます。

しかし「重要」とみなされた情報は「側頭葉」という部分に移動するのです。

②については、自己成長の話です。

どうしたら、人は自己成長していくことができるのでしょうか?

それは、インプットとアウトプットを繰り返すことです。

そうすることで、多くのことを学び、行動を変化させることができます。

③は比率の話になります。

コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験によると、最も効果的なアウトプットとインプットの比率は7:3であるとわかりました。

僕は、本から学んだ内容をブログでアウトプットしていますが、それでもこの比率に達していません。

Twitterなども駆使して、アウトプットの比率を高めていこうと思います。

④は特に重要です。

「アウトプットをしているけれど何も変わらない」という方もいるでしょう。

そんな方が特に意識すべきは、「フィードバック」なのです。

アウトプットをして、結果を振り返ります。

そして、改善点などを考えて次に生かすのです。

情報発信することのメリット


この本の著者である樺沢さんは、色々な情報メディアで「情報発信をする重要性」を説いています。

この本では、たくさんのメリットが書かれているのですが、その中でも僕が特に共感したものを厳選して紹介します。

1、文章が上手くなる

何度もアウトプットをしていると、文章が上手くなります。

主張を簡潔に述べたり、具体例を出したりしてわかりやすい文章を書くことができるのです。

僕も半年ほどブログ運営をしていますが、最初の頃に比べるとほんの少しだけ文章が上手くなった気がします。

(気のせいでしたらすいません)

2、フィードバックを得られる

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フィードバックを得られる

情報発信をすると、情報を受け取った方達から反応を受け取ることができます。

Twitterでは、いいねやコメントなどの反応が得られます。

そうすることで、自分のアウトプットを評価できるのです。

以前紹介した『異端のすすめ』の著者である橋下徹さんも似たような話をしていました。

様々な情報をインプットして、「持論工場」を作る。

そして、自分の中にある「持論工場」のレベルはアウトプットを通して確認することができる。

このように話されていました。

情報発信をすることで、基本法則の④が満たされるのです。

3、情報が集まる

中には、情報発信をしたいけれど発信する情報がないという方もいるでしょう。

それでも大丈夫です。

自分の持っているものを発信すれば良いのです。

たとえ少ない情報でもアウトプットをすることで、新たな気づきがあり、さらなる情報を手に入れることができます。

つまり、情報が発信されるところに、情報も人も集まるのです。

4、楽しい

情報発信の最大の魅力は「楽しい」ところです。

人それぞれ、色々な楽しさを持っているでしょう。

文章を書くコツ

アウトプットする重要性は分かったけれど、実際に何をすれば良いかがわからない人もいると思います。

本書では、「話す」「書く」「行動する」などの章に分けて紹介されています。

僕は、ブログ活動をしていて特に「書く」ことに興味があったので、書くことについて取り上げます。

上手な文章を書く

どうしたら、わかりやすい上手な文章をかけるのでしょうか。

著者によると「たくさん読んで、たくさん書くしかない」そうです。

また、注意すべき点は「フィードバック」を忘れないことです。

つまり、法則②の「成長の螺旋階段の法則」と法則④のフィードバックを実践するしかないのです。

おすすめ書籍としては、以下の書籍があげられていました。

『伝わる文章が「速く」「思い通り」にかける 87の法則』

『SNSの超プロが教える ソーシャルメディア文章術』

気づき

アウトプットにおいて重要なことの一つに「気づき」があります。

著者は「アハ!体験」と読んでいました。

一瞬だけひらめきが訪れる現象です。

このひらめきは一瞬おとづれて、すぐに消えてします。

そのため、すぐにメモすることが重要です。

アウトプットをするということは、何度も情報を使うということ。

つまり、法則①を実践することにつながるのです。

ノートをとる

インプットをしたときに、ノートをとってアウトプットする場面があると思います。

ノートをとるときには、紙の方がおすすめです。

なぜなら、アナログとデジタルでそれぞれ以下のような特徴があるからです。

アナログ

アイデア出しやアイデアを書き出すときに有効。

デジタル

アイデアをまとめるときに有効。

また、ノートをとるときのポイントは以下の通りです。

  • 自分のこだわりのノートを持つ
  • 見開き2ページに収める
  • 気づきを3つ書く
  • TO DO を3つ書く

これを踏まえ、僕がおすすめするノートはこれです。

『中村印刷所 水平開きノート A4方眼5mm 30枚 4冊セット N-PB060』

高校時代にずっと愛用していました。

水平開きができるのが特徴です。

見開き2ページに収めるのは簡単なことではありません。

人気YouTuberである中田敦彦さんの話もとても参考になります。

【コラボ】中田敦彦さんの読書術を初公開

色々なことを試行錯誤して、自分に合ったノート術を見つけていきましょう。

ちなみに鬼滅の刃でも、みんな自分に合った剣技を探してきたのです。

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出典:鬼滅の刃 コミックス11巻©︎吾峠呼世晴/集英社

楽しく書く

何よりも大事なのは「楽しく」書くことです。

楽しくなければ続きません。

続けることは、成功するためにはとても重要です。

進撃の巨人でも序盤で死んでしまったミケという人物が以下のような言葉を残していました。

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出典:進撃の巨人 コミックス9巻©︎諌山創/講談社

やめない限り、負けではないのです!

また、楽しくアウトプットをするためにもデスク周りを整えるというのも有効でしょう。

コミュニケーションにも役立つ?

アウトプットをするというのはコミュニケーションをするということでもあります。

つまり、アウトプットとコミュニケーションには深い結びつきがあるのです。

それでは、コミュニケーションと特に関係の深いアウトプットを紹介します。

1、非言語コミュニケーション

何かを人に伝えるときに、重要となるのが非言語コミュニケーションです。

非言語コミュニケーション:言語情報以外の視覚情報や聴覚情報に頼ったコミュニケーション。ジェスチャーなど。

心理学の世界には「メラビアンの法則」という法則があるそうです。

これに関する研究で、言語、視覚、聴覚で矛盾したメッセージが発せられたときに、どれを信用するのかという実験が行われました。

その結果、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%だったのです。

つまり、おどおどして話すのではなく、堂々と情熱を持ってコミュニケーションを取ることが大事だと言えます。

自信を持つためにも、日頃からインプットとアウトプットのサイクルを回しておきましょう。

2、質問

質問するというアウトプットは、学びを深める(インプットの)ためにもかなり有効です。

なぜなら、カクテルーパーティー効果を利用できるからです。

カクテルパーティー効果:人混みや雑踏の中でも、自分の名前や自分の興味があるキーワードを自然に聞き取ることができる現象。

質問することで、質問したことに関する事柄を集めやすくなるのです。

以前紹介したDaiGoさんの著書『超読書術』にも、メンタルマップというものが紹介されていました。

何かを学習するときには、何を学びたいのかを自分に質問してから始めましょう。

3、褒める・叱る

これについても、アウトプットと深く関係があります。

フィードバックになるのです。

具体的に、効果的な褒め方や叱り方は割愛しますが、とても参考になるので、興味ある方はぜひ手に取ってみてください。

4、営業する

営業するということは、ものを他人に売りつけることではありません。

ものの価値を伝えることです。

なので、これもアウトプットの一つの言えるでしょう。

僕が、このブログ活動を通して目指しているのは、まさに本の価値をみんなに共有することです。

これからも末長くお付き合いいただけると幸いです。

みなさにも面白いと思っていただける本をバシバシ紹介していきます。

おわりに

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

ここまでに合ったように、アウトプットには様々な効果があります。

僕はブログ活動を始めてから、かなり自分の変化を実感できています。

何よりも、積読状態にある本が無くなったのです。

そして、次から次へと好奇心が芽生えてきます。

アウトプットを続けることで、成長の螺旋階段の法則がどんどん加速していきます。

まさに、好循環です。

みなさんも、ぜひ情報発信を!

【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】

当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。

書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。

また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。

しかし、万が一行き届かない点があり、記事の削除を望む所有者様がいましたら、お手数ですが、

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