はじめに
今回紹介する本は、プロスケーターSHIMONさんの『僕に居場所をくれたスケートボードが、これからの世界のためにできること。』になります。
2021年の東京オリンピックの影響もあり、スケートボードがブームを引き起こしています。
日本はスケートボードストリートで男女ともに金メダルを獲得しました。
また、スケートボード女子パークでも金メダルを獲得しています。
僕はもともとスケートボードに興味はなかったのですが、オリンピックを見てとても感動したのを覚えています。
そして、別に影響されたわけではないですが、僕も最近スケボーを始めました。
とても面白く、晴れている日は毎日スケボーに乗っています。
毎日スケボーのYouTubeを見ていたら、今回紹介する本の著者であるSHIMONさんのYouTubeチャンネルにたどりつきました。
そして、本も読んで見たいと思い、購入しました。
本書は、「スケボーの何が面白いの?」と思っている方や「スケボーなんて不良の遊びだよ」と思っている方に是非読んでほしい一冊です。
それでは、以下のポイントに分けて紹介していきます。
- スケボーの魅力
- 著者の活動
- これからの社会について
※本の要約ではなく、僕が吸収したことのアウトプットです。多少内容が異なっている部分や僕の意見が混ざっています。記事の削除を希望される著作権者の方は、お問い合わせフォームよりお知らせください。即刻、削除いたします。
スケボーの魅力
スケボーの魅力は大きく分けて7つあります。
- 正解がない
- 仲間ができる
- 毎日が全体的に楽しくなる
- 地球全てが遊び場になる
- 忍耐力が身につく
- 心の調整に役立つ
- 自由を尊重できる
正解がない
スケボーの大きな特徴の一つに「評価基準が明確でないこと」があります。
これは、他のスポーツと違う部分になります。
そのため、スケボーは遊びやスポーツというより、アートという方が近いかもしれません。
スケボーにおいて評価されるのは「個性」なのです。
例えば、オリンピックを見ていても喜び方に違いがあります。
トリックを決めた後に派手に喜ぶ選手もいれば、堀米選手のように静かに喜ぶ人もいます。
つまり、スケーターのスタイルはそれぞれ違うのです。
僕は、2021年12月19日にABEMAというテレビ番組で「TRICKS」というスケボーの大会をみました。
出場者は8人でしたが、以下の点がそれぞれ異なっていました。
- 背負っている想い
- スタイル
- こだわり
- 得意技
そのため、大会をみていてとても興奮しました。
仲間ができる
友達が増えることも、スケボーの特徴の一つです。
著者は、パークに行くことを強くおすすめしています。
なぜなら、パークに行くことで仲間が増えていくからです。
パークには多種多様なスケーターがたくさんいて、多くの刺激を受けることができます。
また、有名スケーターの滑りを間近で見ることもできるのです。
これはプロ野球選手と一緒に公園でキャッチボールをするようなものだそいうです。
僕は小学校の頃から野球をやっていたのですが、仲間の良さに関しては野球についても言えます。
野球はインドアな人もアウトドアな人も共存しています。
野球をしていなかったらつるむこともなかったような人と繋がれたので、野球をさせてもらえた環境に感謝です。
出会う人は多い方が良いと『超人脈術』という本にもあったので、僕も勇気を出して、パークに行こうと思います。
毎日が全体的に楽しくなる
皆さんは、出かける時に何を持っているでしょうか。
おそらく、鍵・携帯・財布は必ずカバンに入れるでしょう。
それに対して、スケーターは鍵・携帯・財布・スケボーだそうです。
スケーターにとって、スケボーはライフスタイルなのです。
地球全体が遊び場になる
スケーターが、ボードを常に持って出かけるのは町中にスポットがあるからです。
スケボーを始めると街を見る目が変わるそうです。
僕も最近、階段の手すりを見たら「ハンドレールがある。どうやって滑ろうかな。」と考えてしまいます。
(※滑る実力はありません)
でもこの考え方は、人気漫画『ハイキュー』でもありました。
アソビバといえば、春高宮城県代表決定戦の一回戦で烏野高校と戦った条善寺高校のプレイヤーたちです。
僕も、人生そのものを楽しんでいきたいです。
忍耐力がつく
スケボーは自分と勝負の要素が大きいです。
トリックをするためには、諦めずに練習しないといけません。
やりきる力が必要なのです。
また、著者はスケボーを通して忍耐力を身につけると、人生で訪れる困難にもチャレンジできるようになるといいます。
これについては『異端のすすめ』もおすすめです。
自分との勝負であり、継続することが何よりも難しいのです。
しかし、それらを乗り越えた時、新たな景色が待っているのでしょう。
見たことのない景色を見るために、僕は進み続けたいと思います。
心の調整に役立つ
スケボーには人を救う力があるそうです。
著者もその一人です。
自由を尊重できる
スケボーに人を救う力があるのは、自由を尊重する文化が大きく影響しているでしょう。
魅力1にもあるように、スケボーは「個性」を評価するものなので、多様性があります。
そのため、スケーターは多様であることにとても寛容なのです。
皆さんもスケボーを通して、自由な考え方を身につけていきましょう。
スケボーは本当に面白いので、おすすめです。
自由と言えば『進撃の巨人』ですね。
著者の活動
著者は、スケートライフを配信するYouTube活動をしています。
SkateAidプロジェクト
さらに、その他にも「SkateAidプロジェクト」という活動をしているそうです。
これは、貧困で満足にスケボーを楽しめない子供達にデッキなどをプレゼントする活動です。
デッキをもらった子供たちがスケボーを続けることにならなくても、「あの経験は楽しかったな」と思ってもらえるようにという思いで活動しているといいます。
この活動をするために、クラウドファンディングで資金集めを始めましたが、最初は目標金額に到達しませんでした。
しかし、半年後にアメリカの「Revive Skateboards」という会社がデッキだけでも良ければ援助をするよと声をかけてきてくれたのです。
その後、計画を練り直して、再度クラウドファンディングに挑戦すると目標金額に到達することができました。
実際に海外では子供達にスケボーの楽しさを伝えると同時に、文化や生まれた国が違うもの同士がほんの数時間で仲良くなれるスケボーに感動したそうです。
ベーシックインカム
また、シモンさんはオンラインサロンで集めたお金で「ベーシックインカム」にも挑戦します。
同じスケボー仲間の高萩翼さんに半年間、7万円を支給するということを行います。
その結果報告は動画でも行われているので、是非見てみてください。
とても参考になります。
大きな変化としては、時間とお金の使い方に変化があったことだそうです。
生活のために働くことがなくなれば、自分のスキルを高めるために時間を使うことができます。
まさに、好きなことで生きていくことができるのです。
ここからは僕の意見ですが、今の社会を考えるとすぐにベーシックインカムという制度を導入するのは難しいでしょう。
では、どのようにしたら好きなことで生きていくことができるのでしょうか。
それは、『1%の努力』にもあったように、自分のやりたいことに優先順位をつけて大事なことから順番に取り組んでいくしかないと思います。
自分の価値観を見つめ直して、後悔のない人生を歩んでいきましょう。
これからの社会
僕はこの本を読んで、スケボーが社会に広まって多くの人に受け入れてもらうことができれば、社会はもっと住みやすく居心地の良いものになるなと思いました。
多様性が尊重される社会になるのです。
しかし、オリンピックブームがあったとはいえ現状では、世間のスケボーに対する目は非常に厳しくなっていると感じます。
僕は先日、地元の田んぼ道でスケボーの練習をしていたのですが、通りがかったおじいちゃんに「ここはスケボーをやるところじゃないからやめてくれる?」と言われてしまいました。
すぐに練習場所を変えたのですが、この出来事はショックでした。
もちろん、「がんばってね。」と声をかけてくれる人もいてとても嬉しいこともありあます。
しかし、厳しい声があるのも事実です。
著者は「文化をそのまま輸入して正当化するのは無理がある」と主張します。
なぜなら、アメリカには自由な文化がありますが、日本は「和」を尊重する文化があるからです。
そのため、日本なりのスケボーと社会の関わり方を模索していかなくてはなりません。
これは、「確かに!」と強く共感しました。
スケボーの魅力を発揮するために、多様性のある社会にするためにも著者の活動を僕は応援していきたいと思います。
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
僕は、著者が大学生の頃に取り組んだ活動にとても驚きました。
「SkateAidプロジェクト」・オンラインサロン・ベーシックインカム・クラウドファンディングとさまざまなことに取り組んでいたのです。
同じ大学生として、とても魅力を感じました。
とりあえず、スケボー初心者の僕は今から勇気を出してスケボーパークにいきたいと思います。
【著作権者(著者、訳者、出版社)の方へ】
当記事では、本が好きという方に対して面白い本を紹介することを目的としています。
書籍上の表現をそのまま使うのではなく、自分の言葉で描き直すように心がけています。
また、本に対してネガティブな印象を与えないことはもちろん、ポジティブな印象を与えられるように記事を執筆しています。
しかし、万が一行き届かない点があり、記事の削除を望む所有者様がいましたら、お手数ですが、
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